【アルバムレビュー】奥田民生「サボテンミュージアム」の感想・おすすめポイント

      2018/08/24




バンド好きにはたまらない1枚。

 

どうも!

奥田民生ファン歴26年のエフジューです。

今回はこちらのアルバムをご紹介します。

 

奥田民生

『サボテンミュージアム』

発売日:2017年9月6日

 

アマゾン評価 ★★★★☆

5つ星のうち 4.0

 

収録曲

01.MTRY
02.いどみたいぜ
03.サケとブルース
04.エンジン
05.ミュージアム
06.俺のギター
07.白から黒
08.歩くサボテン
09.ゼンブレンタルジャーニー
10.明日はどっちかな
11.ヘイ上位

 

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4年ぶりとなるソロアルバム最新作

ソロ名義としては前作「O.T. Come Home」以来、4年ぶりとなる12枚目のオリジナルアルバム。

前作、前々作はタミオ本人が全ての楽器を演奏した文字通り「ソロの」アルバムだったが、今作はツアーバンドメンバーでレコーディングが行われたとのこと。

 

聴き終わった感想としては・・・

 

「あいかわらず、いい音鳴らすぜ、チクショウ!」

 

こんな人におすすめです。

・奥田民生になりたいボーイ

・出会う男すべて狂わせるガール

・ナイスなバンドサウンドが聴きたい人

・楽器をやってる人

・バンドをやってる人

・宅録をやってる人

 

※ 各曲の再生ボタンをクリックで試聴できます。試聴は無料です。

1.MTRY

MTRY
奥田民生
¥250

オープニングは軽快なロックンロール。歌詞の内容はRCサクセションの「ドカドカうるさいR&Rバンド」を彷彿とさせる。

が、そこは奥田民生。

「カンペのアプリの~」とか「キャラではなくても~」とか、「おいおい、そういう事言う? フツー?」と聴きながらニヤニヤしてしまう。

 

ちなみに曲のタイトルはバンドメンバーの頭文字を並べたもの。

というかバンド名そのものですね。(正確にはバンド名はMTR&Y)

・M=湊 雅史(ドラム)

・T=奥田 民生(ボーカル&ギター)

・R=小原 礼(ベース)

・Y=斎藤 有太(キーボード)

 

2.いどみたいぜ

いどみたいぜ
奥田民生
¥250

実は、奥田民生のアルバムには「2曲目はR&Rの法則」がありまして。

アルバム名 2曲目
29 ルート2
30 103
FAIL BOX MILLEN BOX
股旅 ツアーメン
GOLD BLEND マシマロ
まんをじして
LION 何という
COMP 快楽ギター
Fantastic OT 9 スルドクサイナラ
OTRL わかります
O.T. Come Home ちょっとにがい

 

一部ちょっと違うのもあるけど。笑

まあ、ほぼR&Rってことで。

 

さて、今回の「いどみたいぜ」は歴代の2曲目の中でも、最もシンプルな作り。

しかし、「シンプル=単調」になってないのが奥田マジックなわけです。

 

マジックが炸裂するのは、Bメロの「あ~ いどみた~~~~い」のところ。

「ああ、いつものOT王道R&Rね」と思ってたら、ここでハッとさせられる。

アイディア1コで曲の魅力を倍増させるのがホントうまい。

 

しかし、「俺は知ってるぜ」とか、ユニコーンの「頼みたいぜ」とか、「~ぜ」のタイトルが好きなんだろうなあ。

ちなみに2018年春に開設される東京通信大学のテレビCMソングにもなってます。

 

3.サケとブルース

サケとブルース
奥田民生
¥250

奥田民生版「おさかな天国」w

だけど、おさかな売り場でかかる事は・・・まあ、ないだろうな。笑

タイトル通り曲調はブルース。過去に「ロボッチ」って曲もあったけど、ここまでの直球は珍しいんじゃ?

ボーカルスタイルも、かなりそれっぽくしてる。

昔も「29」の「女になりたい」という曲で「笑顔をキープしたまま歌って違う声にする」というわけのわからない事をやってたけどw

しゃがれた声もまた、おつなもんです。

 

4.エンジン

エンジン(日本語バージョン)
奥田民生
¥250

映画『カーズ/クロスロード』日本版エンドソングとして、書き下ろした1曲。

ギターリフがかっちょええ。

曲の雰囲気としては「無限の風」に近い印象。

比較的低めのキーで展開されるメロディーだが、サビの最後の「時を超え~て~~↑」の高音の伸びで「うおー!キター!」と一気にテンションが上がる。

 

最初のアコギだけの場面では生っぽいボーカルだったのが、

→ バンドが入ったらややディレイ強め

→ サビはさらに深めに

と変化していくボーカルエフェクトも聴きどころですね。

 

5.ミュージアム

ミュージアム
奥田民生
¥250

ぼ、ボーカルが左に寄ってるw

懐かしのユニコーン「デーゲーム」を彷彿とさせるPANの振り方にまずニヤリ。

※ PANとは、ステレオの左右の音の振り方のことです。

ていうか、ベースとキーボードは右にいるし。

試しにヘッドホンで右だけ聴いてみると・・・ボーカルはかすかに聞こえるレベル。

こういうビートルズ的なレコーディングの遊びは久々じゃなかろーか。

 

終盤では超めずらしいファルセットも聴ける。

ファルセットは「厳しいので有る」以来かな?

 

しかし、「若い芽は摘んでおかないと」って、逆に普段から後輩を可愛がってるからこそ、言える事だよなあ。

MVは全てモノクロになってるので、PANは振ってません。

 

6.俺のギター

俺のギター
奥田民生
¥250

タミオのレッドツェッペリン好きが炸裂してる1曲。

別名「快楽ギターⅡ」とも言うw

 

途中でもろツェッペリンのROCK AND ROLLのフレーズが出てくるんだけど、なんかね、愛があるよね。

「ああ、コレ、あの曲のあのフレーズじゃんw」って聴き手に思わせといて、でもそれはあくまでスパイス。

曲トータルとしては、「奥田民生の曲」にしっかり仕上げてる。

 

いわゆる「パクリ」ではなくて「オマージュ」がホント昔から上手いよなあ。

PUFFYの「これが私の生きる道」とか、それの集大成だもんね。

 

Rock and Roll
Led Zeppelin
¥200

 

 

7.白から黒

白から黒
奥田民生
¥250

誰もが知ってるあのヤギの歌が、こんなに幻想的なものになるとは・・・

OT、恐るべし。

 

「歌詞なんてどうだっていい」みたいな発言を良くしてるけど、深読みできる「余白」をあえて残してる節があるんだよなあ。

 

これ、歌詞を深読みすると白ヤギさんがタミオ自身にも思えるよね。

んで、黒ヤギさんがリスナー。

 

その視点で聴いてみると、なかなか深い。

ちなみにMVには間奏部分で「あくまでドライブ」のSEが入ってます。

(正式音源には入ってない)

 

8.歩くサボテン

歩くサボテン
奥田民生
¥250

これもまた、深読みできそうな歌詞。

色々解釈できそうだけど・・・聴いた人それぞれにおまかせします。

 

サウンド的にはドラムがなんといっても印象的。

なんか、こう、クセになるリズムなんだよなあ。

 

サビ終わりの「あ~あ~ああ~♪」で、ちょっとだけスカイウォーカーを思い出すかもよ~

 

とかいって~♪

 

9.ゼンブレンタルジャーニー

ゼンブレンタルジャーニー
奥田民生
¥250

タイトルw

OTはまだー、52だーからー。

という歌詞は出てきません。あしからず。

 

ちなみに、10/20(金)からAmazonプライムビデオで配信される「日本をゆっくり走ってみたよ~あの娘のために日本一周~」(主演:濱田岳)の主題歌に決まったみたいです。

 

 

10.明日はどっちかな

明日はどっちかな
奥田民生
¥250

うーん。好きな人はすいません。

個人的にはナシかなあ。

間奏のギターの音は、良い。

 

11.ヘイ上位

ヘイ上位
奥田民生
¥250

なー♪ なーなー♪

なななっなー♪

という大合唱にはならない、アルバムラスト。

 

曲調としては、「明日はどうだ」に近い感じ。

歌詞に「研修医」がサンフジンズから友情出演している(違)

 

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 まとめ

とにかくバンドサウンドにこだわった「音」が気持ちいい。

本人もそこにこだわったってインタビューで語ってますね。

曲はシンプルだけど、奥田民生にしか出せない骨太なバンドサウンドが堪能できる1枚。

個人的なおすすめトラックは、1、2、4、5、6、7ですね。

Keep On Rock’n Roll!

 

 

 

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