【アルバムレビュー】ユニコーン初期の名盤!「PANIC ATTACK」は20代にこそ聴いて欲しい。
2018/08/24
右のツンツン頭の兄ちゃんが
なにを隠そう、後の奥田民生である。
どうも!
奥田民生ファン歴26年のエフジューです。
今回はこちらのアルバムをご紹介します。
ユニコーン
『PANIC ATTACK』
発売日:1988年7月21日
アマゾン評価 ★★★★★
5つ星のうち 4.6
収録曲
01.I’M A LOSER
02.HEY!MAN
03.SUGAR BOY
04.抱けないあの娘 ~Great Hip In Japan~
05.FINNALY
06.シンデレラ・アカデミー
07.サービス
08.ペケペケ
09.SHE SAID
10.眠る
11.ツイストで目を覚ませ
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目次
ソロになる前はバンドやってたんですよ。
30代~40代の方にとっては当たり前体操ですが、奥田民生はユニコーンのボーカルとしてデビューしました。
「いやいや、みんな知ってるでしょ?」
そう思うじゃないですか。でもね。
マジで20代の人たち知らないんだってば!!!
ユニコーン、再結成、したのに、ですよ?
これはいかん! 解散前のユニコーンを知らないなんて!
なんてもったいない! 人生を損してる! 人生の損失だ!
そんなわけでユニコーン入門編として
おすすめなセカンドアルバムをご紹介します。
これさえ聴けばあなたの人生は上々だ!
ところでwiki先生、ユニコーンってどんなバンドですか?
1987年、アルバム『BOOM』でデビュー。1993年に解散。2009年に再結成し活動再開した。
その後のロックバンド、ミュージシャンに与えた影響は大きく、ゆずや小渕健太郎、ASIAN KUNG-FU GENERATION、BEAT CRUSADERS、Janne Da Arc、レミオロメン、SEAMO、志村正彦(フジファブリック)、小田井涼平(純烈)、和田唱(TRICERATOPS)、おのまきこ(花*花)、キンモクセイ、aiko、THE BACK HORN、スキマスイッチ、MONGOL800、マキシマムザホルモン、ファンキー加藤(FUNKY MONKEY BABYS)、POLYSICS、DOES、髭(HiGE)、SPECIAL OTHERS、monobright、アナログフィッシュ、西村晋弥(元シュノーケル)、チャットモンチー、サカナクション、リヴァース・クオモ(スコット&リバース)、OKAMOTO’S 等、近年活躍している多くのミュージシャンがその影響を公言している。
Mr.Childrenの桜井和寿は、アマチュア時代にCBSソニーのオーディションを受けた時、ゲストで出演したユニコーンを観て「ああ、俺ら今みたいなことやってたら、売れないんだなぁ」と「ユニコーンの”華”を自分なりに研究した」「それまでの暗い音楽から、明るい音楽に方向転換した」等、特にアレンジ面で大きな影響を受けたと話している。
引用元:wikipedia
影響、与えすぎだろ。w
ちなみにwikiには載ってませんでしたが、星野源さんも影響を受けたと言ってましたね。
おそるべし、ユニコーン。
んで、セカンドアルバムはどんな感じ?
カンタンに言うとですね・・・
とにかく曲が良い!
ほぼ全曲シングルカットできそう!
ユニコーンってメンバー全員が歌うし、作詞作曲もするっていう「なんでもアリ」なバンドなんですけど、この頃はまだ割と普通のバンド。
ほとんどの曲を民生が書いてて、民生が歌ってます。
当時はまあ、キャーキャー言われてました。
民生もフツーにイケメンでしたからね。
クラスの女子は大騒ぎですよ。
一方男子は「あんなのロックじゃねー」みたいな、ちょっと冷めた目で見てる感じ。
そんな「アイドルロックバンド」なイメージのユニコーンだったんですが。
実は。
イメージとは裏腹に、作ってる楽曲のレベルはハンパなく高かったんですよね。
どの曲も、めちゃめちゃキャッチーでポップ。
でも実はコード進行とか、歌メロとか、すげー計算されて作られてるし、それでいて後の芸風にもつながる遊び心も見え隠れしてます。
同じ時期に活躍してた他のバンドとは、曲の質があきらかに別物です。
たぶん、今の奥田民生しか知らない人が聴いたら、相当ビビるんじゃないかなあ。
「これ、ホントに奥田民生の曲?」って、なりそう。
タミオがソロになった頃のインタビューで、
「長所はなんですか?」という質問に対して
「作曲能力です」と答えてたんだけど、すげーかっこええって思った。
それ、自分で言っちゃう? みたいなw
奥田民生、当時23歳。
天才がその才能を世に評価され出すのは、もう少し後の話なのだった。
※ 各曲の再生ボタンをクリックで試聴できます。試聴は無料です。
1.I’M A LOSER
I’M A LOSER
ユニコーン
¥250
タミオのアカペラで始まる1曲目。
バンドが入ってきた時にさりげなく半音上に転調してる。
wikiに載ってたミスチルエピソードで、ユニコーンが演奏したのがこの「I’M A LOSER」です。
後にアルビレックス新潟の応援ソング「アイシテルニイガタ」にもなりましたね。
初期ユニコーンの王道ともいえるアップテンポのロックチューン。
曲名はビートルズの同名から持ってきてると思われる。
2.HEY MAN!
HEY MAN!
ユニコーン
¥250
(※ この曲以降は、当時の本人による解説から抜粋してます)
中年の金持ちとつきあってる女の子を好きになった少年の歌。
ホントは最後に勝たせてやろうと思ったが、曲の尺が足りなくて負けたままになったという・・・。
サビの「やだやだやだやだ」というところは、元々「はげはげはげはげ」だったが、放送コードに引っ掛かり書き直しになった。
正統派R&R。
3.SUGAR BOY
SUGAR BOY
ユニコーン
¥250
実はユニコーン創生期から存在していた曲。
内容はなぜか〇モに愛されて男に囲まれて生きてきたから、その世界しか知らないかわいそーな少年にオレがハッパをかけている。
ホ〇の歌ってゆーんでみんなに不思議がられるけど、そーかなぁ!
あるだろー!誰だっていろんな気持ちがっ。
4.抱けないあの娘 ~Great Hip In Japan~
抱けないあの娘 -Great Hip in Japan-
ユニコーン
¥250
副題からもわかるよーに「ナンパできないあの娘」という意味ではない。
単に太りすぎてて抱けないのだった。
途中で「3分待ってくれ」という妙に浮いたフレーズが出てくるが、あれはオレがハウンドドッグに対抗すべくカップラーメンのCMを狙ってみたに過ぎない。
しかし狙いはハズした。悪かったな。
5.FINALLY
FINALLY
ユニコーン
¥250
バラードだぜ、バラード。
これはオレが若かりし頃に書いた、若気の至り的作品。
俗に「Maybe Blue」に続くお涙ちょーだい曲第2弾と呼ばれてもいる。
しかしなー、よく書いたよなー、こんな詞。
書いた本人だって笑うぜ。
手島、ギター泣かすなっ。
6.シンデレラ・アカデミー
シンデレラ・アカデミー
ユニコーン
¥250
これはEBIの作品。
EBIらしいカワイイ曲をわざとカワイく歌ってやらなかった優しいオレだ。
7.サービス
サービス
ユニコーン
¥250
あまりにもまともなメロディーなんで、かえって詞が浮かばなかった曲。
なんでかなぁ。最後まで苦労したなぁ。
で、結局できた詞は人生をナナメに見た、不機嫌状態の詞という・・・。
しかしその状態を打破しようとする姿勢がないのがまったくオレらしい。
8.ペケペケ
ペケペケ
ユニコーン
¥250
EBIのボーカル・デビュー曲。
EBIは真面目で素直な歌い方で二枚目の顔で歌うのがすごいと思う。
ペケペケ男の役をEBIが、マッチョな女の役をオレって設定。
EBIのボーカルもオレがでてきたとたんぶっつぶし。
9.SHE SAID
SHE SAID
ユニコーン
¥250
これもかなり昔の曲で、彼女が去っていくのを
アカーンと見つめているだけという内容だったのを、ちょこっと変えた。
自分が言いたくないから相手の女にわざと別れを言わすんだけど、言われてみたらやっぱり嫌で、別れたくないと思ってる内容にした。
コーラスが聞きどころだ。
10.眠る
眠る
ユニコーン
¥250
辛い曲だなあ。おまけに暗いなあ。
なんとなく一生寝ると気持ちいいだろーなぁと思って書いてみたわけだ。
11.ツイストで目を覚ませ
ツイストで目を覚せ -Twistin’ in Suits ’85-
ユニコーン
¥250
寝たら目を覚まさなきゃってわけでもないんだが。
ビートルズ・フリークの悲しい性がこんな曲を書かせたってとこかな。
これは全員が一つの楽器を団結してやっている、セッション大会。
盛り上がったなぁー。
こういうバカバカしい曲こそがラストを飾るにふさわしい。
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まとめ
・ユニコーンはミスチルを始め、後の様々なミュージシャンに影響を与えた。
・当時のユニコーンはアイドル的にキャーキャー言われてた。
・しかし作ってる曲のクオリティはハンパなく高かった。
・奥田民生も昔は若くて元気でちょっぴり尖ってた。
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