【アルバムレビュー】奥田民生「E」の感想・おすすめポイント

      2018/08/24




超スルメ ロックアルバム。

 

どうも!

奥田民生ファン歴26年のエフジューです。

今回はこちらのアルバムをご紹介します。

 

奥田民生

『E』

発売日:2002年9月19日

 

アマゾン評価 ★★★★★

5つ星のうち 4.7

 

収録曲

 01.俺は知ってるぜ
 02.まんをじして
 03.花になる
 04.花になる~黄昏のテーマ~
 05.E
 06.モナムール
 07.鼻とフラワー
 08.鼻とフラワー三世
 09.御免ライダー
 10.先週の月曜日
 11.みんな元気
 12.野球で言うと
 13.哀愁の金曜日
 14.来週の日曜日
 15.家に帰れば
 16.CUSTOM(JPNバージョン)
 17.ヘヘヘイ
 18.The STANDARD
 19.ドースル?

 

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全19曲の大作

ソロ6枚目のアルバム。

シングル「まんをじして」「花になる」

「CUSTOM」「ヘヘヘイ」

「The STANDARD」の5曲を収録。

 

前作「GOLD BLEND」から2年のインターバルを経てリリース。

曲数は奥田民生のアルバムの中で最も多い19曲。(内、4曲はジングル的なインスト)

シングル曲も5曲でこちらも最多となってます。

 

バンド円熟期

ソロになって1995年からずっとレコーディング、ツアーを共にしてきた「DSLチーム」とのチームワークもばっちり。

円熟のバンドサウンドに仕上がってます。

「奥田民生のソロアルバム」というよりは、もはや「GOZ」(DSLチームとのバンド名)の作品と言っても過言ではないですね。

※ 一部の曲は外国人チームと演ってますが、メインはGOZ。

ソングライターが民生で、アーティスト名の看板もしょってはいるけど、やってる事は完全にバンドですよ、これ。

次回作の「LION」ではこのメンバーでの曲は1曲のみになっているので、実質GOZのラストアルバム的な位置づけですね。

 

このアルバムの聴きどころ

前作と比べ、全体的なサウンドはハードロック寄り。

出してる音が、まあ太い太い。

アルバム通しても、バラエティーに富んでた前作に対し、今作のサウンドは「一本筋の通った」まとまりのある仕上がりになってますね。

民生の声も格段に太くなり、迫力のあるロックボーカルを聴かせてくれます。

歌メロはこの頃からポップさを無くしていってますが。笑

しかし、J-POP的なものから脱却したからこそ「ロックアーティスト」としての立ち位置を確立し、「ロックの大将」の異名を持つようにもなったわけですね。

 

全19曲と曲数は多いですが、間に入ってるジングル的なインストがいいアクセントになり、あっという間に聴けちゃいます。

いわゆる売れ線な曲はありませんが、どの曲も『いい意味でB級』な感じ。

実験的な曲(捨て曲)もないので、何度も繰り返し聴けて、その度に新しい発見がある。

スルメ的な中毒性を持ったアルバムになってます。

 

※ 各曲の再生ボタンをクリックで試聴できます。試聴は無料です。

1.俺は知ってるぜ

俺は知ってるぜ
奥田 民生
¥250

この曲だけ、民生が全ての楽器を演奏している。

「29」の頃と比べると格段にクオリティーが上がっててびっくり。

ほとんどワンコードなのに、なんなんだこの天才的な歌メロは。

ボーカルもすげえロック。

 

2.まんをじして

まんをじして
奥田 民生
¥250

アルバムリリース後にタイアップでシングルカットされた。

勢いのある曲調、ツインギターの絡み、スライドギター、ワウ的なキーボード、エンディングのカッティングの嵐、など聴きどころ満載。

 

3.花になる

花になる
奥田 民生
¥250

シングル曲。

イントロもなく、アウトロも一瞬で終わるが、

「極限まで無駄なものをそぎ落としてシンプルにしたかった」らしい。

 

4.花になる~黄昏のテーマ~

花になる~黄昏のテーマ~
奥田 民生
¥250

インスト。

3曲目を「太陽にほえろ」風にアレンジ。

このアルバムに入ってるインストはいちいちアレンジが面白く、音楽的な懐のデカさを感じられる。

 

5.E

E
奥田 民生
¥250

アルバムタイトルチューン。

アルファベットの言葉遊びが心地よい。

「when I was 24」はビートルズの「when I’m 64」が元ネタ。

 

6.モナムール

モナムール
奥田 民生
¥250

地味にじわじわくる佳曲。

なんとなくフランスっぽい雰囲気だったのでこんなタイトルになったらしい。

 

7.鼻とフラワー

鼻とフラワー
奥田 民生
¥250

チャーリー・ドレイトンとの共作。バックは外国人チーム。

さえないプロレスラーが歌詞のテーマだが、

「はなたかだがの男ははだか ただしたたかにたたかいたかった が 無理がたたった」

って韻の踏み方、天才かよ!

 

8.鼻とフラワー三世

鼻とフラワー三世
奥田 民生
¥250

インスト。

7曲目を「ルパン三世風」にアレンジしたもの。

「イージュー★ライダー」のカップリングでもルパン三世のカバー演ってましたね。

 

9.御免ライダー

御免ライダー
奥田 民生
¥250

ベースのネギちゃん大活躍のアッパーチューン。

シングル候補でもあったらしい。

ベスト盤にも収録された、ライブでも定番の人気曲。

 

10.先週の月曜日

先週の月曜日
奥田 民生
¥250

インスト。

13曲目のアレンジ。クイズ番組のシンキングタイムがモチーフ。

 

11.みんな元気

みんな元気
奥田 民生
¥250

シンプルなロックチューン。

この曲だけドラムがチャーリー・ドレイトン、ベースが小原礼。

リズム隊が違うので、良ーく聞くと他の曲とノリが違う。

 

12.野球で言うと

野球で言うと
奥田 民生
¥250

スティーブ・ジョーダンとの共作。

バックは外国人チーム。

歌詞は「ロボッチ」の系譜。

 

13.哀愁の金曜日

哀愁の金曜日
奥田 民生
¥250

シンプルなロックンロールチューン。

外国人チームのコーラスがいとおかしい。

 

14.来週の日曜日

来週の日曜日
奥田 民生
¥250

インスト。

13曲目のアレンジだが、キーボード斎藤有太が壊れていく様がおかしい。笑

 

15.家に帰れば

家に帰れば
奥田 民生
¥250

ミディアムバラード。

「まっすぐで うそのない字を書くペン」って歌詞、すげえ。

意味のない歌詞ばかりと見せかけて、こういう深い言葉をぶちこんでくるから、あなどれん。

 

16.CUSTOM(JPNバージョン)

CUSTOM (JPNバージョン)
奥田 民生
¥250

シングル曲のバージョン違い。

アコースティックなシングル盤より、ぶっとい音の洪水がたたみかけるこっちのバージョンの方が100倍グッとくる。

 

17.ヘヘヘイ

ヘヘヘイ
奥田 民生
¥250

アンディ・スターマーとの共作。(元ジェリーフィッシュのドラマー)

昔からアンディとの曲は名曲揃いなんだけど、これもいいね!

アンディのドラムも、なんかフレッシュで非常に良い。

ドラムはこのアルバムで一番好きかも。

 

18.The STANDARD

The STANDARD
奥田 民生
¥250

シングル曲。

こちらもアンディとの共作で、めずらしくバラードらしいバラード。

やっぱ、アンディと作るメロディはたまらなく好きだわ。

 

19.ドースル?

ドースル?
奥田 民生
¥250

アルバムラストは前作の「トロフィー」の流れをくむ世界観。

タイトルは「door through」(ドアスルー)とのダブルミーニングになってるらしい。

「がんばって前に進もうぜ!」みたいな曲は巷に溢れてるけど、あえてストレートに言わずにニュアンスに富んだ言葉で表現する人は、なかなかいない。

「最近の音楽は、はっきり言い過ぎなんだよ」って、インタビューでも言ってましたね。

 

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まとめ

さてさて、今回この記事を書く前に久々に聴いてみたんですけど、

めちゃくちゃいいな! このアルバム!

あれ? こんなに良かったっけ?

なんか、発売当時より良さがわかってきた気がする。

このスルメ感……。やばい。

というわけで、今からもう1回聴きまーす。笑

 

 

 

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